ちょっとだけ統計のお話。

日本の原発のことで、いくつかの国の気象庁が話題になってますね。

いや、話題になってると思ってるのは私だけかもしれないけど・・・。笑

修論のテーマがちょっとだけ似ている話のようだったから、こっそり調べてみたんです。


話題になったのはドイツとノルウェーの気象庁。(らしいですね?)

フィンランドの気象庁(←クリック☆)でも発表されていますが、

『放射性物質拡散予測』

というのを日本の気象庁は何故発表しないんだと非難されていますね。データは国際原子力機関へ送っているのに自国民には公表しない。(今は公表しています。[放射性物質拡散のシミュレーション資料について]←クリック☆)

私も始めは一体なんのことやらわけが分からず、でもフィンランド気象庁が同じような予測データを公表したので、気になって聞いてみました。でも聞いてみても、返事のメールを何度も読み返さないと分かりませんでした。

何が分かりにくかったのでしょうか。それはたぶん、『予測』という言葉です。

「予測」はあくまで予測の範囲でしょ?それは分かるよ、と。放射性物質がどうやって広がっていくのかの予測でしょ?でもなんでそんな大事なことなら日本は発表しないのかな、と。

でもね、この「予測」は放射性物質の量とは何の関係もなかったのです。どれぐらいの量の放射能が福島原発から出ているかとか、周りの放射能の量がどうだとか、そんなのは全く含まれていないデータです。あくまで、風向きや気温などのデータを元に「気象予測」をしているにすぎなかったのです。

それに、他の気象庁がどうかは見てませんが、少なくともフィンランド気象庁は日替わりでしかデータをだしていません。つまり、毎日福島が出発地点で、毎日、1日分の広がり方しか分からない。

例えば、昨日は南の方に広がっていく予測が出ても、実際に昨日は南の方に広がっていたのかは分からないし、昨日の続きの広がりがどうなってるのかも、分からないのです。

天気予報なら、昨日は雨と予測されてて降らなかった!なんてことが目に見て分かるけれど、放射能は予測と実際の違いが体では感じられないし、計れていない。また、毎日1日分の広がり方しか分からないから、雨雲が何処から何処へ動いたと分かるのと同じようには行かない。昨日20kmまで届いた放射能が今日30kmにまで広がっているのか、それは予測も出来てないのです。

広範囲、長期間の予測は難しくて、更に刻一刻と変化する放射能の量まで一緒に考えていたら、考え終わる頃にはもう次のことが起こってる、なんてことになるのです。

たぶん、雨量を測れる機械・場所より、放射能の量を測れるのの方が断然に少ないのも原因でしょう。


そんなことを考えたら、日本気象庁が「放射性物質拡散予測」を公表しないのが分かる気がします。間違えて読んだ人から、どんどん間違えが広がっていってしまうかもしれませんからね。

フィンランドだってそんな大々的なニュースにはなってなくて、気象庁がひっそりと公表しているにすぎないですから、日本気象庁が大きく公表してなくてもあまり気にしなくていいと思います。

気象庁の「予測」より、原子力安全保安院の情報の方が事実に近いと思いますから、そちらに耳を傾ける方がいいでしょう。最も、気象庁が放射能の量も含めた予測が出来るようになれば、そちらにも目を留めてみたらいいと思いますが。


さて、これだけ書いて、一体どこが統計の話だったんだなんて言われてしまうかもしれませんが、予測をするに当っての計算式(モデル)やパソコンで何をするかに統計の手法が含まれています。詳しく知りたい人は・・・「気象拡散モデル」とかなんとかで調べると出てくるのでしょうか?各国の気象庁のサイトを巡ったり、Wiki先生(←クリック☆)とか見てみるといいかもしれませんね。

では最後に、日経新聞よりニュースのリンクを張っておきます。きっと私の説明より分かりやすい。笑
放射性物質の拡散予測、気象庁がネットで公表 (←クリックしてね☆)
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15:09 | 日本語 | comments (3) | trackbacks (0) | edit | page top↑
春です。 | top | 新しい日々の始まりです。

comments

# 本当にまいりました
ブログのほうではさんざん書きましたが、
放射能漏れについて東京電力は情報を隠蔽し、
マスコミがそれを追求しないので
国内でも世界中に不信感を与えています。
東大の大先生たちも解説で嘘ばっかりついています。
(「プラトニウムは紙も通せないから全く怖がる必要なし」と
某東大教授がテレビで言っていったときはのけぞってしまいました)
海外でセンセーショナルな報道になるのは仕方がないかもしれません。

と言っても、東京は照明がちょっとくらいていどで普段どおりです。
今日の午後から花散らしの雨が降っていますがお昼まではみごとな満開でした。
俗世を忘れて「日本っていいなあ」と思ってしまいました。基本的にのんきです。
Satoさん | 2011/04/11 10:16 | URL [編集] | page top↑
# No title
オーストリア気象地球力学中央研究所(ZAMG)が毎日発表している放射性物質拡散予測には量が含まれています。
http://www.zamg.ac.at/aktuell/?ts=1302525181 では、原発事故が発生した日から現在まで、毎日の拡散予測が見れます。

例えば:
4月6日-8日 ヨウ素131拡散予測
http://www.zamg.ac.at/pict/aktuell/20110405_fuku_I-131.gif
Area A(紫色)は最大0.3マイクロシーベルト/時、Area B(青色)は最大3マイクロシーベルト/時となる可能性がある地域、Area C(水色)は30マイクロシーベルト/時、Area D(黄色)は300マイクロシーベルト/時、Area E(オレンジ色)は3000マイクロシーベルト/時。
不安になりますよね。。。呼吸、飲食などによる内部被曝が危険なのでできるだけ避けるべきものですね。特にこのヨウ素の場合は。「ヨウ素という放射能の気体を吸い込んでしまうと、栄養と勘違いして人間もせっせと甲状腺に貯め込んでしまう。」

ただなんかこういう時こそ、何が信頼できる情報なのかその見極めが大変難しいですね。
トンミさん | 2011/04/11 16:16 | URL [編集] | page top↑
# Re: Tommi
いろいろ調べたようですね。

こうやって、たくさん情報は流れていても、アクセスできる情報に限りがある人もいるし、普通に生活し続けないといけない人は、気付かないふりして生きていかないといけないのかもしれません。放射能に関しては、事件から数年、数十年と経って、初めてその被害の大きさが分かるので、これから先が不安ですね。
Aki K.さん | 2011/07/31 09:39 | URL [編集] | page top↑

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